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TIME誌評論に思うこと

よく言えば日本とは違う視点、悪く言えばあさっての方向な批評を読むのも海外記事を訳しているときの楽しみの一つですが、今回の米国TIME誌の「ポニョ」評にはさすがにちょっと頭を抱えました。

「尊敬を持って海に接すれば、海は食べ物と驚きを与えてくれる、とこの映画は言う」っていや「ポニョ」はそんなお話じゃないと思うんですが、この批評の最後で批判しているハリウッドのお約束思考にこの評論家も囚われてしまっている気がします。子供向け映画だからと言って子供たちに向けてのわかりやすい教訓を探さなくてもいいんじゃないかと思うんですが。

だいたい、英国のTimes紙といい、米国のTIME誌といい、日本の海の話だからってなぜすぐ捕鯨に結び付けるんでしょう。捕鯨の話を始めるといろいろと言いたいことがあるのでとりあえずおいておいて、なにも無理やり映画の中に存在しない政治的思想と結び付けて話さなくてもいいんじゃないでしょうか。

他の記事にも多かった、「ポニョ」をスマトラ島沖大地震の津波と結びつける議論も、日本人から見ると結構意外でした。日本人にとっては津波はおなじみのものなので(英語でも津波はTsunamiです)、取り立てて現実のニュースに結びつけないのでしょうし、宮崎監督がインタビューで話していたように「そういうことはどうしても起こることなので人間にはどうしようもないのだ」という考えが日本人のものの見方の根底にはある気がします。だから自然災害は単純に悪でも善でもなく、ただ起こってしまうもので、「ポニョ」を見ても「災害=悪であるべき津波を楽しそうに描いているのはおかしい」などと思う感覚はあまりないのではないかと。

全体的には、「うまいこと言ってやったぜ。俺って頭いいだろ」みたいな臭いがこの評論には漂っているのがなんだかなあでした。もっとも、昔は「トトロの主人公たちはアメリカ市場向けを考えて白人になっている」みたいなトンデモ評論とか、「アニメーション=ディズニー。ディズニーっぽくない宮崎アニメはそれだけで駄目」みたいな門前払い系評論が多かったことを考えると、映画としてきちんと見てくれるようになっただけでもかなりの進歩なのかもしれません。
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